老いることを、どう受け取るか
執筆: 橘 誠一郎 — 創業者・主任コンサルタント、
「老い」という言葉は、多くの場合、喪失と結びついています。体力が落ちる、記憶が薄れる、できないことが増える。確かにそういった変化はあります。ただ、老いることを喪失としてだけ捉えると、見えなくなるものがあります。
老いることで得られるもの
CloverSummitのサロンで繰り返し出てくる言葉があります。「若い頃は人と比べることに疲れていたが、今は比べなくなった」「以前は気になっていたことが、今は気にならない」というものです。
これらは、老いることで得られる変化です。比べることをやめると、自分が本当に何を好きかが見えやすくなります。他者の評価軸ではなく、自分の感覚を基準にした選択ができるようになる。
「できないこと」の整理
老いることで、できないことが増えることは事実です。ただ、「できないこと」を整理することで、「できること」に集中できるようになります。
できないことを嘆くより、できることの中で何を大切にするかを選ぶ。この視点の転換は、言葉にすると簡単ですが、実際に行うには時間と対話が必要です。
老いを「物語」として語る
自分の老いを、どんな物語として語るかは、ある程度選ぶことができます。「衰えていく物語」として語ることもできますし、「深まっていく物語」として語ることもできます。
どちらが正しいということではありません。ただ、自分がどちらの物語を選ぶかは、日々の生活の質感に影響します。CloverSummitのサロンでは、この「物語の語り直し」を対話の中で行うことがあります。
老いることへの向き合い方は、一人ひとり異なります。大切なのは、自分なりの言葉で語れるようになることかもしれません。